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香川県坂出市にあるどうぶつ病院です

稲田どうぶつ病院
香川県坂出市江尻町1264-3
電話 0877-46-7384

稲田どうぶつ病院

住所:香川県坂出市江尻町1264-3
Tel:0877-43-4885
診察時間:9:00-12:00
      15:00-19:00
休診日:日曜・祝日・木曜日午後

外部寄生虫

寄生虫とは、寄生生物のうち動物に分類されるものを指す。寄生部位によって、体表に寄生するものを外部寄生虫、体内に寄生するものを内部寄生虫といいます。

イヌツメダニ

Cheyletiella yasguri



 犬や猫に稀に寄生し皮膚炎を起こす外部寄生虫。ダニの生活環は
(卵⇒幼虫⇒さなぎ⇒成虫)は寄生宿主の上で過ごす。卵が環境中に脱落し新たな感染源となる。宿主特異性がないので、他の動物から感染伝搬が成立する。ヒトに一過性に感染した場合、刺咬による丘疹と、瘙痒性皮膚炎を呈するが、ヒトの皮膚では繁殖できないので、感染源の動物を治療し、環境を正常化する
主な症状
かゆみ、鱗屑・落屑(細かいフケ)

診断・検査法⇒ダニの検出
セロハンテープ法
皮膚掻爬検査

ミミヒゼンダニ
Otodectes cynotis



ミミヒゼンダニとは犬や猫などの外耳道に寄生し、組織に穿孔することなく、組織液の吸引、剥離した表皮を食べる。

症状
耳の痒み、頭を振る

診断・検査
耳鏡検査、耳垢検査
子猫の耳道内に多数寄生しているミミヒゼンダニ
そのダニの拡大映像
ヒゼンダニ
Sarcoptes scabiei
疥癬

 

実際に皮膚検査にて採取したヒゼンダニ(動画)


寄生する動物により名前が変わり、犬には犬ヒゼンダニ、猫には猫ヒゼンダニがふつうにみられる。表皮の角質層にトンネル(疥癬トンネル)を堀り穿孔して生活する。一過性にヒトにも感染します

症状:かさかさした皮膚、痒み、掻くことによる出血
診断・検査法⇒ダニの検出
皮膚掻爬検査

イヌニキビダニ
(毛包虫)
Demodex canis



毛包内にニキビダニによっておこる皮膚炎。このダニは多くの健康な犬にも存在し、増殖した際に症状を出す。発症には免疫、遺伝、年齢、栄養状態、ストレス、ホルモン異常など関連していると考えられている成犬になって発症する全身性、あるいは四肢末端部の症例は治癒困難なことが多い。

診断・検査法⇒ダニの検出
皮膚掻爬検査

皮膚検査で見つけたイヌニキビダニ


イヌノミ
Ctenocephalides canis


犬・猫に寄生するノミの多くはヒトノミ科に含まれ、我が国の犬・猫に寄生するノミとしては、ネコノミが多くを占めているといわれています。ノミの吸血で問題になるのは吸血によって引き起こされるアレルギー性皮膚炎で、強い痒みを脱毛を下半身に起こします。瓜実条虫という内部寄生虫を伝搬するといわれています。
写真はイヌノミと考えます。頭の形がネコノミとは異なっております。
お尻の上にでっぱりがあるのが可動指といわれており雄に特有の器官です。


東洋眼虫
Thelazia capllipaeda

    ワンちゃんやネコちゃんの結膜嚢内、特に瞬膜下に寄生します。
    ショウジョウバエ科のオオメマトイ・ナガタメマトイなどが中間宿主となり目の周囲に産卵します。眼に異物感や掻痒感、結膜炎などをもたらします。



ワンちゃんに寄生した眼虫(片目で61匹摘出しました

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